2008/01/25

コーヒーはどれで飲む?

米国ではとにかくよくおみやげでマグカップが売られているんだよね。
Tシャツと並んでノベルティ・グッズとしても定番なのだ。
これがまた大きくて、コーヒーカップ2杯分は確実にはいるのだ。
日本でもスタバで売っているマグカップは大きいけど、まさにそれが標準サイズなんだよね。

マグカップという言い方は和製英語で、英語では単純にマグ(mug)というのだ。
マグとカップをつなげると、「手ぬぐいタオル」と言っているようなものなんだよね。
取っ手もついた筒型の容器だけど、深さがけっこうあるので、コーヒーやホットミルクなどを飲むだけじゃなく、日本ではカップスープやカップ用インスタントラーメンにも使うよね。
米国でもマグ用のインスタントラーメンはコンビニなんかで見かけるのだ。
もっぱらコーヒーを飲むのに使ってるようだけど。

マグと同じような大きさでとってのないのがタンブラー。
もともとはカクテルなんかを飲むのに使っていグラスなんだけど、スタバで売っている再利用型のコーヒー容器もタンブラーだよね。
ようは、寸胴で取っ手がないとタンブラーになるのだ。
日本では陶器のタンブラーなんかも売ってたりするよね。
でも、普通は取っ手がないと直に熱が伝わってしまうので、あまり熱いものを飲むのには使われないのだ。
スタバのタンブラーは断熱されているから熱いものを入れても飲めるけど。

米国でもしゃれた感じのときにはコーヒーカップが使われるのだ。
レセプションとかホテルのラウンジ、レストランなんかではさすがにマグでがぶ飲みじゃなくてカップなのだ。
実は、コーヒーカップというくらいでティーカップとは形状が異なっていて、口が小さくてカップ側面の傾斜もなだらか(より寸胴に近い)なんだって。
これはコーヒーの香りが逃げないようにするためとか、コーヒーが冷めないようにするためなんて言われるのだ。
マグの場合はもっとそれが顕著で、冷めにくいし、口径も内容量に対してとても小さいよね。
欧米では「すすり」の文化がなくて熱いものが飲めないので、紅茶の場合は早く冷めることが重要なのだ。
なので、少ない量を入れて冷めたところを飲んで、また入れて、というのを繰り返すんだよ。
ただ、コーヒーは冷めると風味が落ちるので、より冷めにくくしているというわけなのだ。
でも、日本人と比べるとかなりゆっくりとコーヒーを飲むんだよ。
ボクなんかはすぐに飲みきってしまうけど(笑)

この頃は日本でも見かけるようになったけど、コーヒーカップの半分くらいの大きさの小さなカップがデミタスカップ。
これも和製英語で、デミ(demi)がイタリア語で半分、タス(tasse)がやっぱりイタリア語でカップの意味なので、またカップが重なるのだ。
デミタスカップは非常に濃く入れたエスプレッソ専用の容器なんだよね。
スタバで普通にエスプレッソを頼むと紙のカップの底の方に少しあるだけだからさみしくなるけど、デミタスカップに入れてもらうとそれらしく見えるんだよね(笑)

逆に大きいのがカフェオレ・ボウル。
大きめのお茶碗くらいの大きさで、丸くて取っ手がないのが特徴なのだ。
カフェオレが冷めたところですすらずに飲むんだよ。
口が広いので比較的早く冷める容器なのだ。
でも、米国のカフェオレ・ボウルは本当に大きくて、下手に頼んでしまうとおなかがたぷたぷになるよ(>_<)

欧米の飲み物の容器でおもしろいのは、日本のようにすすらなくて熱いものが飲めないので、それぞれ適温で楽しめるように工夫されているところなのだ。
でも、その代わり飲むものを変えるごとに器も変えなくちゃいけないから大変だよね。
米国では今は熱いものに関してはマグカップが万能に使われ始めているけど、やっぱり心の中では面倒だから統一したいと思っているんだろうね(笑)

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