2008/01/22

垣根の垣根の

DCの冬は本当に寒いのだ(>_<)
最高気温が氷点下を越えないことがあるんだよね。
東京に住んでいた時代は考えられない寒さだよ!
もともと夏の土用の生まれで寒さに弱いボクとしてはつらいのだ・・・。
で、外を歩いているときに手袋をしていないとすぐに手がかじかんで感覚がなくなってくるのだ。
顔や首なんかの肌が露出しているところも寒さで痛いくらい。
米国にはパーカーがよく売られているんだけど、確かにパーカーのフードをかぶると耳は守れるので実用的なのだ。
日本ではフードをかぶっている人なんてまずいないと思うけどね(笑)

で、寒くなると手が赤くなって痛かゆくなるのが「しもやけ」。
寒さのために手足などの末梢器官で毛細血管が収縮し、血行が悪くなることで起こる炎症だそうなのだ。
むかしはお湯の出る水道なんかはなかったから、冷たい水で家事をするお母さん方は手が霜焼けになりやすかったんだよね。
最初はジンジンとむずむずするような感覚で、次第にかゆくなり、最後は痛くなるのだ。
これはもともと同じ痛覚神経が反応しているんだけど、程度が弱いとむずがゆく感じて、程度がひどくなると痛く感じるからなんだよ。
昼夜の温度差が激しいときに発症しやすいそうなんだけど、特に手足がぬれていると気化熱で熱を奪われてより冷えるのでなりやすいようなのだ。
なので水仕事をしているとなりやすいんだけど、冬に歩いていて足先に汗をかいたとき、靴下を変えずに放っておいてもその水分が蒸発していくときの気化熱が熱が奪われていくので注意が必要なのだ。
冬の時期はとにかく汗をかいたり、ぬれたりしたらよく乾燥させ、もんだりしてマッサージをすることで血行をよくするようにするのが大事みたい。

簡便な治療法としては、40度くらいのお湯と5度くらいの水に交互に患部をつけるのがよいそうだよ(お湯で始めてお湯で終わらないといけないのだ。)。
温めてマッサージするなんていうのも一般的だよね。
で、よくいわれるけど、ビタミンEをとるとよいといわれるのだ。
実は、しもやけで炎症が起こる原因は、血行が悪くなった後に血行が回復すると、そこで活性酸素(スーパーオキサイドなどのフリーラジカルや一重項酸素と呼ばれるとても反応性の高い酸素などだよ。)がたくさんできて悪さをするからなのだ。
血行が悪くなると低酸素状態になって代謝が落ちるんだけど、血行が急に回復して酸素が補給されると一気に代謝の酸化反応が活発化するのだ。
でも、そのせいで活性酸素もたくさん出てきてしまうんだけど、それを除去するメカニズム(カタレースやスーパーオキサイド・ディスミューテスなどの酵素だよ。)が追いつかないのでまわりの組織と反応して炎症になってしまうんだ。
ビタミンEやビタミンCは抗酸化剤でこの活性酸素とすばやく反応してくれるので、組織が壊されにくくなるというわけ。
特にビタミンEは脂溶性(油に溶けやすい性質)で皮膚の下の組織に移行しやすいので、効果があるというわけなのだ。

それと、もっと寒くなると起こるのが凍傷。 これは皮膚下の組織が凍結してしまって生じる障害だよ。
水は氷になると体積がふくらむので、そのせいで細胞の中の水分が凍結すると細胞膜が破れて壊れてしまうのだ。
それで組織に障害が起きてしまうんだけど、まさしく皮膚下の組織に障害が起きるという点ではやけど(熱傷)と同じで、その深刻度も皮膚のどの程度下のレベルまで障害が起きているかで似たような分類をするのだ。
凍傷が真皮まで達すると、皮膚組織が破壊された跡が残ってしまうのだ。
ひび割れの状態がまさにそうだよ。
もっと深くなると、組織が壊死したりしてしまって、その部分を切断しないといけなくなったりするのだ!

いろいろと対処法はあるようだけど、素人でも簡単にできるのは40度から42度くらいのお湯に患部をつけて、急速に温めるという方法なのだ。
こうすることで凍結した水分が急速に融解するんだけど、ゆっくりと融かすよりはまわりの組織に与えるダメージも少なくて、血管も拡張するので回復も早いのだとか。
でも、しもやけの場合はかゆい程度ですむけど、凍傷の場合はお湯につけると激しく痛むのだ(>_<)
その痛みを我慢してお湯につけておかないと壊死してしまったりもするから、我慢するしかないみたい。

しもやけ程度ならそんなに深刻ではないけど、凍傷となるとけっこうやっかいだし、そもそも手足の感覚がなくなって起こっているので深刻度がその場ではわからないことが多いのだ。
なので、凍傷にならないよう、気温が氷点下の場合なんかはあまり手足などを直接露出せず、防寒に努めた方がよいんだ。
それと、防寒しすぎて汗をかいてしまった場合は、速やかに手袋や靴下を交換することも大事なのだ。

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