2008/01/17

根菜の王様

根菜の王様と言えばなんと言ってもダイコン。
米国のスーパーでも米国産の大根が売られているのだ。
この間始めて買って煮物を作ってみたけど、なかなかよいダイコンだったよ。
やわらかく煮えるけど、ぐずぐずにはならなかったのだ(^o^)/

ダイコンはアブラナ科の植物で、なんと、地中海や中東が原産なんだって。
古代エジプトですでに栽培されて食用にされていたとか。
でも、ダイコンというと中国や日本、朝鮮半島と言った東アジアで主に食べているイメージがあるよね。
今でも中東や欧州で食べるのかな?
少なくとも英語ではそのままdaikonとなっていたから、英語圏では食べていないと思うんだよね。

ダイコンはアブラナ科だけあって、放っておくとアブラナに似た紫の入った白い花を咲かせるそうなのだ。
タネをまいても発芽するけど、多年草なので越年してまた地上部分が生えてくるんだって。
ちなみに、日本で食用にされているのは中国ダイコンと在来種を交配させたもので、すでに弥生時代には栽培されていたと言うから、日本の農業とともに歩んできた作物とも言えるのだ。
今では青首ダイコンがメジャーだけど、かつては白首ダイコンの練馬大根や三浦大根(今では細々としか作られていないのだ。)がよく食べられていたし、大きくてずんぐりした桜島大根、カブにしか見えない聖護院大根、そばなどの薬味にする辛み大根などいろいろ種類があるのだ。

ダイコンはそれこそ大根おろしやダイコンサラダなど生でも食べられるけど、漬け物にしたり(ただ糠漬けにするだけじゃなくて、たくあんやいぶりがっこみたいな手の込んだものもあるよね。)、煮物にしてもよいし、切り干し大根や凍み大根のように保存食にもできるのだ。
ちなみに、食べている部分はすべて根ではなくて、ヒゲ根のない上の方の部分は胚軸というものだそうなのだ。
青首ダイコンで言うと緑色の部分だね。
上の方は水分が多くて甘くて煮物に向いていて、下の方は水分が少なくて辛くて薬味に向いているなんて言うけど、そういうところの違いもかんけいあるのかも。

八百屋さんやスーパーで見かけるのはダイコンの白い根の部分だけだけど、ときどギザギザの葉のついた葉っぱもついて売られているのだ。
この葉っぱもあなどれなくて、けっこうおいしいんだよね。
春の七草のスズシロはこのダイコンの葉っぱなんだよ。
お味噌汁の具にしてもよいし、炒め物や浅漬けなんかにしてもよいのだ。
近縁のカブの葉っぱを品種改良したのが野沢菜だけど、ダイコンの葉っぱもしゃきしゃきしていてなかなかいけるよ。
発芽してすぐに食べるのがカイワレダイコンで、大きなダイコンを作るために発芽した後に間引きしたのが間引き菜(大根菜)なのだ。

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