2008/01/01

年の暮れ

米国時間では今日が大晦日。
いよいよ明日から2008年なのだ。
ニュー・ヨークなんかではカウントダウン・イベントがあるんだけど、ボクのいるDCでは静かなものだよ。

大晦日の「みそか」はもともと月末を表す言葉で、30歳を「三十路(みそじ)」というように、「三十(みそ)+日(か)」で「晦日(みそか)」なのだ。
旧暦だと月の最終日が29日のこともあるんだけどね(笑)
で、その「みそか」の中でも年内の最後の晦日なので大晦日というみたいだよ。
旧暦は月の満ち欠けと連動していて、基本的に1日(朔日)は新月になるので、その前の30日は俗に「つごもり(月隠り)」とも言ったのだ。
なので、大晦日のことを「おおつごもり」と読むこともあるんだよ。

日本ではいろいろな年越しの風習があるけど、かつて重要だったのは歳神を迎えることだったのだ。
今でもなまはげやあまめはぎの習慣として東北や北陸にはその風習の一部が残っているんだけど、年の最後にマレビトである歳神を迎え、豊年を祝ったものだそうだよ。
この歳神は幸福をもたらすだけじゃなくて、怠け者や悪い子を懲らしめる役割も持っていて、それに特化されたのがなまはげやあまめはぎなのだ。
で、この歳神を迎えるに当たっては夜通し起きていなくてはいけなくて、それが除夜のしきたりだったんだって。
鐘の音を聞くために起きているわけじゃないみたいだよ。
ちなみに、お正月に玄関先にかざる門松は歳神のよりしろで、鏡餅はお供え物だったんだって。

もうひとつ重要な大晦日の文化と言えばなんと言っても年越しそば。
江戸時代中期には大晦日だけじゃなくて月末にそばを食べる習慣(「みそかそば」)があったそうで、それが大晦日だけに残ったと考えられているそうだよ。
一般には「細く長く」暮らせるようにと願って食べると言われているけど、江戸時代の金細工職人は作業場に散った金粉をそば粉の団子で集めていて、それで金運がよくなるようにそばを食べるなんて説もあるようなのだ。
年越しそばっていつ食べたらいいのかいまいちよくわからないけど、年を越す前に食べきらないといけないんだって。
お昼ごはんや夕食じゃなくて、年越しのお夜食にしている場合は注意が必要なのだ。

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