麺を焼く
うちのはお好み焼きが食べたくなって買ったソースが置いてあるのだ。
米国では「揚げ物用ソース(Stir Fry Sauce)」として売られていて、日本のものよりちょっと酸味が強いかも。
で、ときどきこのソースを使って、パスタを炒めた焼きそばもどきを作るのだ。
そんなに違和感はないんだよね。
それなりのあじになるんだよ。
紅ショウガと青のりがないのがさみしいくらいなのだ。
焼きそばはもともと中国の炒麺が五目焼きそばとして日本に導入され、さらにそれが日本風にアレンジされてできたようなのだ。
中国の麺を炒める料理の炒麺はそれこそバリエーションがたくさんあっていろんなものがあるらしいのだ。
これは日本以外にも広まっていて、ベトナムや台湾の焼きビーフン、タイのナシゴレンなどはみんな焼きそばの仲間だよね。
日本のそばやうどんは汁物にするか、つゆにつけて食べるかしてなくて、汁がないけどあたたかい炒めた麺という発想はなかったんだよね。
なので、改めて中国の炒麺が導入されたわけ。
いわゆる五目焼きそばには2種類あって、普通にゆでた麺を炒めて具入りのあんをかけているものと、揚げた麺に具入りのあんをかけているものがあるのだ(あんかけでなくて、具と一緒に炒めているようなものもあるけどね。)。
後者の場合は一般にはかた焼きそばと言われるよね。
長崎の皿うどんは麺がかなり細いけど、このかた焼きそばに近い焼きそばなのだ。
なぜかチャンポン麺を揚げたものではないんだよね。
ボクはかりかりのかた焼きそばが上からかけたあんで少しふやけているのが好きなんだよね。
これが日本風にアレンジされて簡便に作られるようになったのがいわゆる焼きそば。
現在の一般的なイメージだと、キャベツともやしが入っていて、それに麺を加えてウスターソースで味付けしてあるものが思い浮かぶよね。
でも、もともと関東ではしょうゆ味の焼きそばが主流で、ソース焼きそばは関西のものだったんだって。
それがいつの間にかソース味が全国的に広まって、焼きそばというとソース味になったようなのだ(ソース味じゃない焼きそばがなければソース焼きそばとは呼ばれないよね。)。
でも、いまだにソース焼きそばとも言うことがあるから、名残は残っているんだけどね。
最近ではこれがさらに日本風にアレンジされて、うどん玉を使った焼きうどんもあるよね。
焼きうどんの場合はまだしょうゆ味がかなり残っているのだ。
ボクはしょうゆ味の焼きうどんが好きで、熱々のうちに鰹節をかけるのが好み。
で、焼きそばといえば静岡の富士宮。
静岡の名物はもはや、清水港の「お茶の香りと男伊達」や、みかん、干物なんかだけじゃないんだよ。
最近では富士宮焼きそばと焼津の黒はんぺんが加わるのだ!
ちなみに、焼津では伝統的におでんになるとが入っていることでも有名だよ。
この富士宮焼きそばの特徴はなんと言っても麺で、いわゆるゆで麺じゃなくて、蒸した後に油でコーティングする蒸麺法という製法で作られてものだそうだよ。
とにかく強いコシが魅力ということなのだ。
もともと富士宮ではこの焼きそばが広く食べられていたんだけど、注目をされるようになったのは90年代。
何か町おこしにつながるものはないかと探していたところ、富士宮出身の人は他の地域の焼きそばがおいしくないと感じていることがわかって、さらに、どうも富士宮は焼きそばの消費量がものすごく多いことがわかったそうなのだ。
で、これは使えると宣伝をするようになったわけ。
2006年にはB級グルメで争われるB-1グランプリで優勝し、一気に全国区に名をとどろかしたのだ。
ボクは母方の実家が静岡なので静岡にはそれこそ何度も行っているし、富士宮も何回か行ったことがあるんだけど、まだこのやkそばは食べたことがないんだよね・・・。
今度機会があったら挑戦してみないと!
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