2007/08/01

干しぶどう

ボクはドライフルーツのたぐいが好きで、特に干しぶどうは好物なんだよね。
米国に来てから毎朝食べているシリアルも、レーズン入りのものを選んでいるくらい。
甘みが強いんだけど、それが自然な甘さでしつこくないところが好きなのだ。
で、干しぶどうのことを考えていたら、干しぶどうって皮付きのまま干すのか、皮はむいてから干すのかが気になったので、少し調べてみたんだ。

干しぶどうはブドウを長期保存するためにすでに古代ギリシアの時代にはあったみたい。
もともとは木になったまま乾燥しているブドウを見つけたことに始まり、そこから干しぶどう作成に向いているブドウの種類を探したのだとか!
で、試行錯誤の末、干しぶどうの製法が確立されることになるのだ。
古代ローマでも干しぶどうは珍重され、高級食材として流通していたんだって。
そんな歴史があって、欧州では料理やお菓子によく使われるようになったのだ。

ブドウの長期保存という観点では、液体としての保存技術であるワインもあるよね。
で、このワインと干しぶどうの伝統は新大陸にも伝わり、米国でもブドウ作りが開始されるようになるんだ。
で、ブドウ作りに向いていたのがカリフォルニアで、カリフォルニア・ワインとカリフォルニア・レーズンが生まれることになるのだ。
日本ではカリフォルニア・レーズンがおなじみだよね。
ブドウの場合、強い日差しと水はけのよい土が重要で、それがカリフォルニアには備わっていたということなのだ。
今ではカリフォルニアは世界を代表するブドウの産地だよね。

で、肝心の干しぶどうの作り方なんだけど、これは皮付きのまま乾燥させるそうだよ。
塩水でよく洗ってから、一粒ずつ離し、よく水気を拭いてから日当たりがよく風通しのよいところで10日~2週間ほど乾燥させるらしいのだ。
最近は機械で人工的に乾燥させる製造法もあるけど、やっぱり天日干しの方がしっとりとしていて甘みも上品みたい。
干しぶどうになるともとの重量の20~25%くらいになっていて、それだけ甘みも凝縮されることになるのだ。
時々レーズンに白い結晶がついているのは糖分がかたまったものなんだって。

干しぶどうは栄養的にもなかなかの優等生で、ブドウに多く含まれることからその名前がついているブドウ糖(glucose)を多く含んでいるのだ。
ブドウ糖はすぐに吸収されて栄養になるので、疲れているときなんかに食べるといいんだよ。
逆に脂質はほとんど含んでいないので、コレステロールが気になる人も大丈夫なのだ。
それにカリウムが豊富なのも魅力。
カリウムは野菜から摂取することが多いけど、干しぶどうだとおいしくたくさん摂取できるよ。
さらに、乾燥させてあるだけあって、鉄分やマグネシウム、カルシウムといったミネラルも豊富なんだって。
皮付きのまま乾燥させたものなので、皮と身の間に多く含まれるポリフェノールもたっぷりあるそうだよ。
(日本では皮をむいて食べるけど、欧米では種なしブドウは皮付きのまま食べることが多いので、別に干しぶどうじゃなくてもポリフェノールはとれるのだ。)

さすがにそんなにたくさんの量を食べられrものじゃないけど、栄養のバランスを取るためにもけっこう役に立つんだよ。
おいしいだけじゃないのだ。
これが数千年にわたって愛されてきた秘訣かな?
苦手な人もいるみたいだけど、ボクなんかは一袋くらいぺろっといっちゃうよ(笑)

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