2007/08/09

暑さを感じる

それにしても暑いねぇ。
新聞を読んでいたら、ボクの住んでいるワシントンDC近郊区域では、連日「今年最高の暑さ」を更新しているんだとか。
熱中症などに気をつけるように注意まで出ているのだ!

米国では、気象庁に相当するNational Weather Serviceは海洋大気局(NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration)の担当なんだけど、そこでっは独自に熱指数(heat index)というのを使って、実際に感じる暑さの指標にしているのだ。
どうも米国独自のものらしいけど、気温と湿度をもとに、実際にどのくらいの暑さに感じるかを気温で表したものなのだ。
こっちでは華氏を使うのだけど、今日なんかは気温自体は98度(摂氏で言うと37度ちょい)くらいだけど、熱指数で行くと100度をゆうに超えるみたい!
体温以上なのだ。

この熱指数は日本で使われる体感温度と似たようなもので、湿度が高くなると汗が蒸発しにくくなるから、気化熱の冷却効果が弱まるんだよね。
そこで、湿度の高さの効果を気温に反映させて、実際に感じる暑さを数値にするというわけ。
体感温度の場合は、風も考慮に入れていて、強い風が吹くとそれだけ気温を低く感じるように計算するんだよね。
なので、冬の寒さを表すときにも使われるのだ。
といいうことは、体感気温の方が便利かな?

夏の天気予報の常連といえば、不回数もあるよね。
最近は紫外線指数とかもあるけど、不快指数は老舗なのだ(笑)
これは、乾球温度と湿球温度、湿度から計算するもので(湿度を入れないで計算する式もあるみたい)、70後半から80になると蒸し暑くて不快に感じる人が出てきて、80より大きくなると多くの人が不快に感じるようになるとか。
逆に、数値が低いと肌寒いと感じるということなのだ。
春先なんかだと気温はそれなりに高くても肌寒く感じるときがあるよね。
そういうときはどうも湿度が低いらしいのだ。

で、この乾球温度と湿球温度なんだけど、これは湿度を調べるときに用いられるものなんだよね。
乾球温度というのは普通の温度計で計測する温度のこと。
湿球温度計は、温度計の一番下のタマ(温度計の指標になるアルコールや水銀がたまっているところ)にぬれたガーゼなどがついていて、ぬれた状態で温度を計測するものなのだ。
こうすると、気化熱の影響を考慮した温度が計測できるというわけ。
通常は気化熱で熱を奪われていくので乾球温度より低いんだけど、湿度100%、すなわち飽和水蒸気圧に達していると乾球温度と同じ値になるのだ。
この乾球温度と湿球温度の差と湿度の関係は表になっているので、そこから簡便に湿度を知ることができるのだ。
よく学校に置いてある百葉箱なんかにも入っているんだよ。

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