2007/08/21

熱帯低気圧

現在メキシコの少し南のあたりにハリケーン・ディーンが発生していて、場合によってはテキサスに上陸するかもしれないと非常事態宣言が出ているのだ。
米国では、ハリケーン・カトリーナで甚大な被害が出て以降、ハリケーンには神経質なほどに敏感になっているんだよね。
今回も被害が出そうだ、というだけで、救援隊の出動を要請していたりするのだ。

でも、そこで気になったのが、ハリケーンと台風の違い。
どちらも熱帯低気圧で風速が強いものというくらいの認識しかないのだけど、はりけーんだとなんだかすごい暴風雨の竜巻を想像するよね。
逆に台風だと強風の中で横殴りに雨がうちつけるイメージがあるのだ。
でも、これはボクの印象論なので(笑)、きちんと調べてみたのだ。

調べてみると、ちょっとがっかりなんだけど、ハリケーンや台風、サイクロンの違いは発生する地域によるのだ!
ハリケーンは北米大陸のまわりの太平洋東部・大西洋西部、台風は東アジアの南シナ海や太平洋西部、サイクロンはインド洋や太平洋南部で発生するということなのだ。
でも、微妙に強さは違っていて、台風の場合は東アジアで発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が34ノット(17.2m/s)のものなのだ。
一方、ハリケーンはもっと規模が大きくて、北中米で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が64ノット(32.4m/s)以上のもので、34ノット以上64ノット未満のものはトロピカル・ストームと呼ばれるんだって。
サイクロンの場合は特に風速による定義はないみたい。
で、この地域での区分は越境した時点で名称も変わるんだって。
インドで発生した熱帯低気圧は、インド沖にあるうちはサイクロンと呼ばれるけど、南シナ海まで入ってくると台風になるのだ!
だったら統一的な名前にすればいいのにね(笑)

米国ではハリケーンはフロリダで大西洋及び太平洋北東部、ハワイで太平洋北中部で発生するものを監視しているとか。
それぞれについてその年ごとに発生順にA~Zまでの名前をつけることになっていて、ハワイとフロリダでは独立して名付けるみたい。
でも、日本のように1号、2号と記号だけにするのではなく、アルファベットに対応した「名前」のリストがあって、それぞれのアルファベットから始まる名前をつけるのだ。
今猛威をふるっているハリケーン・ディーンはDeanなので、Dということだよ。
日本風に行けば4号ということだけど、今年になって大西洋側で発生した4番目のハリケーンなのだ。
ちなみに、ハリケーンが越境した場合は、名前をつけ直すんだって、っやこしいねぇ(>_<)

台風やハリケーンは反時計回りに渦を巻くのだけど、これは地球の自転の影響によるものなのだ。
台風やハリケーンでは中心部の気圧が最も低いわけだけど、風は気圧の高いところから低いところに向かって吹くんだよね。
すると、中心に向かって風が吹くことになるんだけど、このとき、地球の自転によるコリオリの力が働いて、風の進行方向が曲げられるのだ。
北半球の場合は右向きに力が加わるので、反時計回りの渦になるというわけ。

南半球だと逆向きの左向きに力が加わるので時計回りの渦になるのだ。
でも、赤道上の場合はコリオリの力はゼロになるので、渦にはならないんだよね。
実際にそういう状況は想定されないけど、ちょっと見てみたい気もするよね。
今回のハリケーンについては、たまたま国際宇宙ステーションに行っていたスペースシャトルから画像が撮られているのだけど、それを見ると確かに渦巻きが反時計回りなのがわかるよ。

コリオリの力で渦を巻くのは、鳴門の渦潮も同じだよ。
ちなみに、お風呂の栓を抜いたときの回転はコリオリの力ではなくて、栓を抜いたときの状況によってどちら向きに渦を巻くか決まるみたい。
そういう小さい規模のものではコリオリの力はほぼ無視できるほど小さいようなのだ。
コリオリの力によってフーコーの振り子は1日かけて1周して円を描くけど、確かにそれくらいの弱い力なんだよね。

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