2007/08/30

炒めた米

今日は前に炊いて残っていた冷凍ごはんを使ってカレー炒飯を作ってみたのだ。
これがなかなかおいしくできて満足。
でも、カレー炒飯って、カレーピラフって呼ばれることもあるけど、あんまり違いはないよね?
でも、炒飯とピラフは確かに違う料理なのだ。
そこで、ちょっとピラフと炒飯の違いについて調べてみたよ。

ピラフは、トルコ発祥の料理で、お米を炒めてからスープなどで炊いた料理なのだ。
トルコやギリシアではお米だけで作るものもあって、「付け合わせ」として食べられることが多いみたい。
トルコが世界帝国を築いたおかげで、中近東から欧州まで広くこの料理は伝わって、日本でもおなじみの形のピラフはフランス料理として確立されたもののようなのだ。
イタリアではこれがリゾットになっているし、スペインでは、バレンシア地方の郷土料理のパエリアになるんだよね。
いずれも生のお米を炒めて、その後に炊くというのが特徴。

一方、炒飯は中国が発祥の料理で、一度炊いたお米を具と一緒に炒めた料理。
ピラフは炒めたお米を炊くんだけど、こっちは炊いたお米を炒めるのだ(笑)
中国はインドと並んでアジアの文化の中心だったわけだけど、料理の世界もそうで、この炒飯は東南アジアから日本まで広がっているのだ。
最近はインドネシア料理のナシゴレンやタイ風炒飯なんかもよく見かけるよね。
日本でも独自の発達をしていて、冷めたごはんを比較的おいしく食べる方法なので家庭料理としても根付いているのだ。
個人的には、にんにくとベーコン、キムチを入れたキムチ炒飯が好きなんだ。簡単に作れておいしいんだよ(^o^)/
中国の基本中の基本の炒飯は、卵でごはん粒を包み込むように炒めて、具はネギだけ、塩味であっさり味付けるんだよね。
でも、中国でもかなりバリエーションはたくさんあって、あんかけ炒飯だとかまであるよね。

問題のカレー炒飯だけど、炊いたごはんを炒めてカレー粉で味をつけたのが真正のカレー炒飯なのだ。
カレーピラフにするには、生米を炒めてから、カレースープで炊きあげることが必要なんだよね。
たぶん、そういう風には作っていないので、これはただ単に炒飯とピラフの区別があいまいになってsまっているだけなのだ(笑)
さらに、似たようなものとしてドライカレーがあるよね。
多くのドライカレーはおそらくカレー炒飯なのだ。

でも、ドライカレーにはもうひとつの形態があって、それは、汁気の少ないミートソース状のルーをかけて食べるカレーのこと。
これはインドやパキスタンでも食べられる汁気の少ないカレーの一種なんだけど、特に関西では、ターメリックで黄色く色をつけ、場合によってレーズンを混ぜ込んだごはんに汁気の少ないカレーをかけるドライカレーがあるんだよね(生卵がつく場合も多いよ。)。
関東ではあまり見ないのだ。
なので、ドライカレーと一言で言っても、「見解の相違」があるかもしれないというわけ。
ピラフと炒飯は定義はきちんとしてるけど実際には明確に区別されていなくて、ドライカレーは全く違う料理が同じ名前で呼ばれているのだ。
なんだかややこしいね(笑)

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