2007/08/24

えびかに

ときどき、カルシウム補給とかいいながらエビのしっぽを食べる人がいるよね。
確かに骨っぽいんだけど、エビやカニの殻は骨とは違ってカルシウムは入っていないのだ(>_<)
あの殻はキチン質と呼ばれる多糖類で、紙の主成分であるセルロースと似たようなものなのだ。
ちなみに、昆虫やムカデの外骨格も同じ成分だよ。

セルロースはブドウ糖が平面上にたくさんつながった高分子なんだけど(らせん状につながるとデンプンになるのだ。)、ブドウ糖の代わりに、ブドウ糖の水酸基のうtのひとつがアミノ基に置き換わったグルコサミンという糖がつながるとキトサンという物質になるのだ。
で、グルコサミンのアミノ基にアセチル基がアミド結合したN-アセチルグルコサミンというものがつながるとキチンになるんだよ。
でも、実はグルコサミンだけがつながったものやN-アセチルグルコサミンだけがつながったものは自然界にはなくて、実際は混じってつながっているんだけど、アセチル基が多いとキチンと呼んで、少ないとキトサンと呼ぶみたい。
アセチル基の量の大小は物理的に検出できるみたいだよ(NMRや赤外吸光分析などでわかるらしいのだ。)。

そのむかし、課に柄健康食品としてキチン・キトサンは話題になったけど、本当にどこまで効果があるのかはヒトではよくわかっていないのだ。
でも、生物由来なので資源量がほぼ無限にあると想定できて(カニやエビが絶滅しない限り)、生分解性物質なので環境にもやさしくて、加工が容易で繊維やフィルム状にしていろいろな用途に使えるので、材料としては注目されているみたい。
特に、キトサンは医療分野でよく利用されていて、繊維状やスポンジ状にして人工皮膚や創傷保護材として使うみたい。
そのほか、他の高分子と同じように、繊維や樹脂として様々な目的に使うようなのだ。
カニやエビの殻も、適度にかたさがあるけど柔軟性もあって、と殻の材質としてはなかなか優れものなんだよね。

ちなみに、エビやカニの甲殻類は、大きく分けるとエビ(長尾類)、カニ(短尾類)、ヤドカリ(異尾類)にわかれるんだよね。
これは、しっぽの長さで区別しているんだけど、長いのがエビ、短いのがカニ(カニの尾はおなかにめくれ上がっている部分だよ)、曲がっているのがヤドカリなのだ。
でも、必ずしもこの見た目だけではなくて、タラバガニなんかはカニと言われているけどヤドカリなんだよね(笑)

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