Oak
日本で街路樹というとサクラやイチョウが圧倒的に多いと思うけど、米国ではオーク(oak)が一般的なのだ。
ボクはオークというとカシの木のことだとばかり思っていたんだけど、調べてみるとそうではなかったのでちょっとおどろいたよ!
欧米で言うオークはブナ科コナラ属の広葉樹全般を指す言葉で、特定の樹木の種類を指すものではないのだ。
オーク材なんて言うけど、これはヒノキ材やスギ材とは意味するところが違うということだよね。
オークには落葉樹も常緑樹も含まれていて、およそ数百種もあるとか。
日本では落葉樹をナラ、常緑樹をカシと区別して呼んでいるので、オークに該当する名詞はないみたい。
英語ではタコとイカを区別しなかったりするけど、そういうのと同じなんだろうね。
逆に日本ではヒツジ肉を区別してこなかったから、マトンとかラムに当たる日本語はないんだよね。
それぞれの文化で区別する必要がどこまであったかで変わってくるのかな?
でも、落葉するかどうかってけっこう大きな違いと思うんだけど・・・。
ドングリにしか興味がないと言うことなのかも(笑)
英国でオークと呼ばれるもので一般的なのは欧州原産のイングリッシュ・オークで、日本でいうとナラにあたるもの。
比較的かたい木質で、木目もあざやか、加工もしやすいので高級家具材なんかに使われるそうだよ。
日本のミズナラはこれに匹敵する材質なんだけど、オークを長らく「カシ」と訳してきたので、高級なオーク材としての素質が十分なのにそれが知られてなかったんだって。
それで「ぱちもん」扱いで二束三文で欧米に輸出され、それが高級家具に加工されていた時代もあったとか。
ちなみに、ミズナラは伐採すると大量の水が出てくるのでその名前があるのだ。
それだけ協力に水を吸い上げているんだね。
北米にあるホワイトオークはウィスキーの樽によく使われるもので、本来は蒸留酒でほとんど香りのない生(き)のできたてウィスキーをオークの樽で熟成させると独特の香りが移ることになるのだ。
独特の黄色から茶色い色も、この樽での熟成の時につくのだ。
最初はほぼ無色透明なんだよ。
よくホワイトオークは「カシ」とされているけど、落葉樹なので本来は「ナラ」のはずなのだ。
それから、北米には樹皮をコルクに加工するコルクガシもあって、こっちは常緑樹なので「カシ」なのだ。
細かいことにこだわらなくてもよいんだけどね(笑)
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