卓上の赤いアレ
日本の飲食店だと、テーブルの上には塩・こしょうとしょうゆ、ソースがあることが多いけど、米国の場合はトマト・ケチャップとマスタードなんだよね。
特にトマト・ケチャップはハンバーガーやホットドッグのようなソウル・フードには欠かせないし、米国人は揚げ物でもなんでもたいていのものにはトマト・ケチャップをかけるのだ。
世界を見わたしても、米国人のトマト・ケチャップ消費量はぬきんでているそうだよ。
日本人がとりあえずしょうゆをかけるようなものなのだ。
でも、どうもケチャップの歴史をひもとくと、トマトが原料になったのはだいぶ後みたい。
もともとはインド奥地の魚醤(魚を発酵させて作る液体調味料)のようで、それが英国に伝わって、魚介類だけじゃなく、キノコや植物素材を使った様々なソースが作られるようになったんだって。
発酵させてスパイスをきかせたそのソースを一般的にケチャップと呼んでいたということなのだ。
sれが米国に伝わり、そのころやっと食べ始められたトマトを使ったケチャップが作られ、日本でもおなじみになったハインツ社が1876年に瓶詰めのトマト・ケチャップを発売して、一気に普及したんだって。
日本には明治期には伝わっていたけど、広く使われるようになったのは洋食が一般家庭にも浸透した戦後で、オムライスやナポリタン、チキンライスなんかに使うようになったんだよね。
トマト・ケチャップは基本的にはトマトをどろどろにした調味料なんだけど(笑)、まずは完熟トマトを加熱してからこしてトマト・ピューレを作るんだって。
それに塩や砂糖を加え、さらに、酢、オールスパイス、シナモン、クローブなんかのスパイスを足していくのだとか(英国やオーストラリアのような国では酢を入れないものが売られているんだって。)。
加えて、そこに他の野菜も入れたりすることもあるとか。
こうしてレシピによってだいぶ味が代わってくることになるのだ。
ボクはトマトの味が濃いハインツのやつが好きかな。
小さいころはカゴメのケチャップを使っていたけど、ハインツが店頭に並ぶようになってからはハインツを使っているのだ。
米国人はトマト・ケチャップが大好きなんだけど、そんな中で、残り少なくなったトマト・ケチャップをきれいに効率よく出す方法というのをまじめに流体力学とかの観点から考えている人もいるのだ。
その人の説によると、底の部分をを強くたたいたり、注ぎ口を上からたたくのはよくなくて、力を入れすぎて飛び散るわりにはあまり出てこないそうだよ。
止めと・ケチャップのように口が細くなっている容器に入った粘性の高いものの場合、口を下からやさしくとんとんとたたいてあげるのが一番いいみたい。
ただし、これは瓶入りのケチャップの話なので、容器ごと指でつぶして押し出せるものでは関係ないけどね(笑)
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