憲法記念日
米国では9月17日は憲法制定記念日で、1787年にフィラデルフィアの独立記念館(Independence Hall)で制定され、翌年に発効したんだ。
でも、さらにその翌年には、第1回合衆国議会で修正案が審議され、権利章典(Bill of Roght)が加えられ、1891年にさっそく改正されるんだよ。
なんだけど、米国では独立記念日(Independence Day)と違ってこの日は法定の休日ではなくて、認知度も低いみたい。
米国の最初の首都はニュー・ヨークで、これはもともと英国の植民地は米国北東部のニュー・イングランド地方から始まったこととも関係しているみたい。
DCのジョージタウンやヴァージニアのアレキサンドリアなんかも米国建国前から入植は始まっていたんだけど、やっぱり当時の中心はニュー・ヨークとボストンだったみたい。
でも、実は当時最大の都市はフィラデルフィアで、大英帝国全体でもロンドンに次ぐ第二の都市だったそうだよ。
なので、独立宣言が起草されたのもフィラデルフィアだし、憲法制定会議もフィラデルフィアで開かれ、合衆国憲法はそこで制定されたのだ。
この独立宣言が起草され、発表されたのが独立記念館で、憲法もここで制定されるんだ。
1790年にニュー・ヨークから首都がフィラデルフィアに移されると、独立記念館は連邦議会議事堂としても使われるようになるんだよ。
このとき、よりスペースのせまい2階をSenateに、より広い1階をHouse of Representativeが使ったので、それぞれ上院、下院と呼ばれるようになったんだって。
で、1800年に新たな首都ワシントンDCの建設工事が一段落すると、暫定的な首都だったフィラデルフィアは普通のとしにもどることになるのだ。
でも、今でも歴史的な建造物は多いし、米国でも代表的な都市なのだ。
一方、日本では憲法記念日は法定の休日だよね。
1947年の5月3日に現在の日本国憲法が施行されたことを記念するものなのだ。
似たような名前の休日に建国記念の日があるけど、これは初代の神武天皇が奈良の橿原の地で即位した日と言われていて、戦前は四大節のひとつの紀元節という日だったんだよね(あとの3つは、新年元日の四方拝、天皇誕生日の天長節、明治天皇の誕生日の明治節なのだ。)。
戦後再び休日にしようとするときは議員立法で行われたんだけど、相当な議論があったみたい。
いつものように「軍国主義への回帰だ」なんて声があがったんだよね。
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