目方でどんっ!
米国のスーパーで買い物をしておどろいたのは、量り売りが多いということ。
日本ではあらかじめ重量が量ってあって、それに見合った値札がついているけど、こっちでは重量あたりの単価しか書いてないんだよね。
なので、けっきょくどれくらいの値段かがわかりづらいのだ!
しかも、「$○/lb」と書いてあって、最初はなんのことかさっぱり。
これって、1ポンドあたり○ドルですよ、ってことなんだよ。
米国はメートル法条約に当初から加盟しているわりには、いまだに長さはフィートとマイル、重さはオンスとポンドが広く使われていて、メートルとキログラムになれたボクにはわかりづらいよ。
気温も華氏(Fahrenheit)を使っているので、32を引いてから5/9をかけて摂氏(Celsius)に直さないとどれくらいだか感覚がつかめないんだよね(>_<)
公式のものにはメートルやキログラム、摂氏温度なんかもあるんだけど、たぶん、まったくもって浸透していないのだ(笑)
日本は明治維新のときに度量衡を一気に変えたけど、ああいう大きな社会変化でもないとむずかしいんだろうね。
で、今回は備忘録としてポンドについて調べたことをまとめておくのだ。
ポンドにはいくつか種類があるらしいんだけど、一般的に英国や米国で使われているのは「常用ポンド」というもので、1ポンド=約453gなのだ。
で、16オンス(0z)で1ポンドで、1オンスは7,000グレーン(gr)なんだって。
オンスはよく見かけるけど、グレーンなんて単位は見たことないのだ・・・。
もともとはメソポタミア文明で使われていた単位で、大麦の一粒の重さが1グレーンで、これを重さの基本にしていたとか。
古代ローマではこの単位をリブラ(libra)と呼んでいて、これは「天秤」の意味なのだ(12星座の天秤座もLibraだよね。)。
「○リブラの重さ」というときに「○ libra pondo」と言っていたらしく、ここでポンドが重量の単位となったらしいよ。
ちなみに、リブラの方はポンドを表す記号の「lb」として残っているのだ。
ポンドの記号の£もリブラの「L」なんだって。
時代時代で、グレーンとオンス、オンスとポンドの関係はよく変わっていて、しかも、英国と米国では微妙に大きさも違っていたんだって。
それでは不便なので、ということで、1958年に協定によって統一した単位にして、さらに、1963年には法律を改正し、ポンドの定義を国際標準系の重量単位とされているキログラム単位で、0.45359237kgと定めたそうだよ。
それにしても、戦後まで英国と米国で同じ名称なのに単位系が違っていたなんておどろきだよ。
ちなみに、米国内では1893年に法律でポンドの重さをキログラムで定義して、1959年に現在の値を使うようになったとか(ほとんど誤差のような微妙な差みたいだけど。)。
英国では1878年にポンドをキログラムで定義したんだけど、1ポンド=0.453592338とちょっとだけ小さい値だったみたい。
それにしても、MKS単位(国際標準系の単位で、長さはメートル、重さはキログラム、時間は秒で表す単位系のことだよ。)と関係づけて定義するんなら、いっそのことMKS単位で置き換えればよかったのに!
フィートとマイルもわかりづらいんだよね。
1インチ(inch)が2.54cmで、12インチで1フィート(英語ではone footで単数形なのだ!)=30.48cm
3フィートでゴルフでおなじみの1ヤード=0,9144mなんだとか。
さらに、220ヤードになると、今度は競馬に出てくる1ハロン=201.168mになって(ヤードとハロンの間にはまだ他の単位が挟まっているのだ!)、8ハロンで1マイル=1760フィート=1.609344kmだそうだよ。
それにしても、なんで10進数で単位が変わっていかずに、それぞれ中途半端な数で次の単位になるんだろう?
不思議なものなのだ。
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