水筒にはこれ
前はお散歩中の水分補給は現場調達が多かったんだけど、米国ではけっこう水分補給がままならないことが多いことがわかったので、最近では水筒(というかペットボトル)を持ち歩くようになったのだ。
で、中に入れているのはもちろん、日本の伝統の「湯冷まし」。
やっぱり水筒の中身といえばこれだよ!
湯冷ましは名前のとおり一度わかしたお湯を冷ましただけのものだけど、井戸水を使うことが多かったむかしには重要なものだったのだ。
というのも、水筒に入れて長い間持ち歩くので、一度煮沸して水を殺菌する必要があったのだ!
塩素などで消毒されている現代の水道水の場合は殺菌の意味はあまりないんだけど、カルキなどの不純物はしばらく煮沸するととんでいくので、より口当たりのよい水になるんだよね。
なので、今でも水筒に入れる水を湯冷ましにする意味はあるのだ。
ただし、水道水を殺菌している塩素もとんでしまうので、水道水よりは実は長持ちしないのだ(>_<)
さらに、氷を作るときも湯冷ましで作るときれいでおいしい氷が作れるんだよ。
水道水で氷を作るとどうしてもカルキの香りがしたりするけど、まずそれがなくなるのだ。
さらに、気体は温度が高ければ高いほど水に溶けづらくなるので、湯冷ましにはほとんど空気がとけていないのだ。
なので、凍らせても白い気泡ができず、透明できれいな氷ができるんだよ。
ちょっとめんどくさいけど、氷にこだわる人はけっこう湯冷ましを使うみたいだよ。
さらにさらに、赤ちゃん用の粉ミルクは基本的に人肌に冷ました湯冷ましを使って溶かすんだよね。
たしかにそうすると水道水中のカルキもとぶし、殺菌もできるんだよね。
今はミルトンのような消毒液もあるけど、むかしはほ乳瓶も煮沸消毒していたんだからね。
母乳の場合は、お母さんの体の中で作られた抗体(IgAという種類だよ。)が含まれているので、それで赤ちゃんの免疫力も高まるんだけど、人工授乳の場合はこの抗体がないから雑菌には特に気をつけないといけないのだ。
暑いときの水分補給はどうしても冷たいものがほしいけど、たまにはなまぬるい湯冷ましもよいものなのだ。
湯冷ましはおなかにも優しいと言うけど、おそらくそれはただ単に冷たくないからで、お湯を冷ましてきんきんに冷やした湯冷ましならおなかには当然よくないよ(笑)
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