2007/09/10

パンダは何食べているんだい・・・ササだよ(>_<)

今日はワシントンDCの国立動物園(National Zoological Park)でパンダを見てきたのだ。
この動物園にはジャイアントパンダもレッサーパンダもいるんだよね。
両パンダのそろい踏み(?)なのだ。

どちらのパンダもササを食べ(パンダの語源はネパール語の「竹を食べるもの」という意味の「ポンガ」と言われているのだ。)、手のひらに人間の親指と同じようなものをおさえる働きをする「第六の指」と呼ばれる手根骨というのがあるのだ。
こうした類似点から非常に近縁の種だと思われていたんだよね。
でも、最近になって遺伝子レベルで調べてみたら表面上の性質が似ているだけで、そんなに近縁ではないことがわかったとか。
いわゆるパンダのジャイアントパンダはかなりクマに近い種でクマ科に入れられているんだけど、レッサーパンダは少し特殊でレッサーパンダ科という一属一種の科なのだ。

もともとはレッサーパンダだけが知られていて、それまではただ単にパンダと呼ばれていたのだ。

でも、ジャイアントパンダが発見され、似た種であると思われていてやはりパンダと名付けることにしたので、先に見つかっていたレッサーパンダをより小さいという意味の「レッサー(lesser)」をつけたのだ(今ではレッドパンダとも呼ばれていて、英語ではRed Pandaなのだ。)。
で、大きい方はジャイアントパンダとしたわけ。
中国語でもレッサーパンダは小熊猫で、ジャイアントパンダは熊猫として区別しているらしいよ。
あんまりジャイアントパンダはネコっぽくないけど、先に見つかっていたのがレッサーパンダだとすると、少しネコっぽいかもね。

どちらのパンダも竹(ササ)を食べることが知られているけど、ササははっきり言ってたいして栄養がないので、そればかり食べているわけじゃないのだ。
自然界では他にも木の実や昆虫なんかも食べるし、場合によっては小動物も襲うことがあるみたい。
エサが気に入らなかったジャイアントパンダが飼育員を襲ったなんて事件もあったよね。
実は熊と同じような雑食性でもあって、凶暴な面も持ち合わせているのだ。

両方とも絶滅危惧種で、ワシントン条約の付属書Iに委細される取引が非常に制限される動物なんだよ。
レッサーパンダは繁殖のためにかなり日本の動物園で普及してきたけど、ジャイアントパンダは中国がほとんど国外に出さずに自国内の繁殖センターで保護しているのであまり頭数がいないんだよね。
しかも、他国の動物園には繁殖のために貸し出すだけで、返さなくてはいけないのだ。
上野のパンダは日中国交正常化の記念で贈答されたものなので、最初のランラン&カンカン、その子どものトントン、ユウユウなんかは返さなくてもよい貴重なパンダだったんだよ。
ちなみに、オス又はメスだけしかいない場合は、中国からパートナーを借りるんだけど、子どもはそのパートナーと一緒に中国に返さなくてはいけないみたい。
レンタル料金は億の単位らしいので、中国としては貴重な財源難だよね。
パンダの繁殖だけに使われているのかどうかは確かめようがないけど。

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