2007/10/02

代用バター?

ボクはより低カロリーということで、バターではなくて、バター風味のマーガリンを料理に使うことが多いんだよね。
でも、最近ではトランス脂肪酸がバターより多いことが指摘されていて、カロリーは低くても体にはよくないなんて言われているのだ。
でも、ボクが使っているのはトランス脂肪酸フリーのマーガリンだけどね。

マーガリンは動物性又は植物性の油脂に発酵乳、ビタミン類、食塩などを転化して乳化(油分と水分が均等に分散した状態だよ。)したもので、もともとはバターの安価な代用品として作られたものなのだ。
なんでも、ナポレオン3世さんが安価なバターの代用品を求めてアイデアを募集して、そこで提案されたのが牛脂に牛乳などを混ぜて作られたマーガリンだったとか。

かつての日本では大量にとれるクジラの脂肪やイワシの脂が使われていて、少し「生臭い」と言われる時代もあったんだけど、最近ではかなりバターに近い風味になっているよね。
コーン油などの植物油を使ったものは乳脂肪が入っていない分だけカロリーが低いのだ。
でも、マーガリンを作るとき、常温で個体にするために油脂に水素を付加して、油=脂肪酸の不飽和度を下げているんだけど(脂肪酸は不飽和度が上がると凝固点が低くなって、常温でも液体になるのだ。)、どうもこのときにトランス脂肪酸ができていることがわかったのだ。
なので、より健康志向の人には敬遠されつつあるみたい。

最近は質のよい植物油を使って風味もよくした高級なマーガリンもあるけど、基本的にはバターより安いので、多くの加工品(クッキーとかパンとかが代表選手)にマーガリンが使われているんだよね。
なので、知らず知らずのうちに食べている可能性もあるから、よくよく原材料を確かめないといけないみたい。
ちなみに、日本農林規格(JAS)では、油脂含有率が80%を超えるものをマーガリン類、それ未満のものをファット・スプレッドと呼ぶことにしているみたいなので、原料を確かめるときはファット・スプレッドにも注意を払う必要があるんだよ。

最近ではポテトチップスやファーストフードでもトランス脂肪酸を気にしているけど、トランス脂肪酸が入ってなければいいと言うものでもないよね(笑)
必須脂肪酸は人の体の中では作れないので外から摂取する必要があるけど、やっぱり脂肪はたくさんとるものでもないのだ。
適度な摂取を心がけるのが一番と思うよ。

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