よりあい
今日はシンポジウムに参加してきたんだけど、同じようなイベントで、コンファレンスと言ったり、ワークショップと言ったり、いろいろだよね。
日本語だとだいたい○○会議となってしまうところだけど、横文字にしようとすると違いが出てくるのだ。
たぶん、明確な使い分けはしてないと思うんだけど、なんだか気になるので少し調べてみたよ。
シンポジウムというのは古代ギリシア語の「饗宴(symposion)」に由来する言葉で、もともとは「一緒にお酒を飲む」ということなんだとか。
それが転じて、テーマを決めて一般の人が広く集まって公開討論するようなものをシンポジウムと呼ぶようになったらしいよ。
ああでもない、こうでもない、といろんな人がいろんな意見を言うのが、お酒の場の雑談に似てるということかな?
多くの場合は専門家による基調講演とパネル・ディスカッションからなるイベントを指すみたい。
聴衆からの意見を積極的に聴くことがあるというのも特徴みたいだよ。
一方、コンファレンスは動詞のconfer(協議する、会議する)が名詞になったもので、まさに協議や会議といった意味みたい。
シンポジウムのようにいろんな人が集まっていろんな意見を述べ合う、というよりは、ある方向性に向けて結論を出す、というような感じなのだ。
例えば、地球温暖化対策について今後国際的にどういう取組をしていくか、なんてのを考える国際会議はコンファレンスになるのだ。
シンポジウムだとこんな考えもある、と言いっぱなしで、結論を出すイメージがないんだよね。
さらに、ワークショップはまた違って、もともとは工房とか作業場という意味だったんだけど、それが「体験型の講座」の指すようになって、さらに専門家なんかが集まって共同で検討を行うような集まりを指すようになったみたい。
20世紀初頭のハーバード大学の授業でこの言葉が使われはじめ、広まっていったんだって。
基本的には問題解決型の検討・討論を行う場で、最近では、企業の研修に取り入れられたり、市民参加型の合意形成の手法にも使われているようなのだ。
コンファレンスは結論を出すことが一番大事なんだけど、ワークショップの場合はその結論を出す前の共同の検討過程が重要なんだって。
そこがまさしく「体験型」の意味なのだ。
ということは、この3つをきちんと使い分けると、まずはワークショップで専門家が検討して一定の方向性を打ち出して、シンポジウムで一般の人々の反応を見て、最後にコンファレンスで結論を決める、という感じになるのだ。
そう言えば、こういう議論の流れって最近増えているよね。
このごろは特に議論の透明性とか公平性にうるさくなっているので、きちんと手続きを踏まないといけなくなってきているのだ。
多少時間がかかってもそれできちんとした方向性が出るのならよいのだけど。
会議だけ多くてけつろんがしょうもないのが一番ダメなのだ(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿