わんこの起源
米国でもペットとしての犬はかなりの人気でよく見かけるんだよね。
しかも、ペット同伴可能で入れるお店なんかも日本に比べると多いから、よく街中でも見かけるのだ。
米国のセレブなんかは小型犬をだっこするのが一種のステータスみたいになっているよね。
犬の起源は定かじゃないみたいなんだけど、DNA(デオキシリボ核酸)レベルで調査した研究によると、1万5千年くらい前に東アジアでオオカミ(タイリクオオカミ)の亜種から分岐したと考えられているみたい。
これが人間とともに移動して世界に広がっていったみたいだけど、もともとオオカミとほとんど遺伝子レベルで変わらないので、行く先々でオオカミとさらに交配したりして新しい血が入っていったみたい。
様々な犬種とオオカミの亜種をDNAで解析した系統樹で比べると入り乱れるらしいのだ。
各地域で独特の犬種がいるのはその地域地域のオオカミの亜種の影響があるのかもね。
そもそもなんでオオカミを家畜化したかもよく理由がわからないんらしいんだけど、かなり古い時代に家畜化されていて、その後、牧羊犬として使われたり、番犬として使われたり、狩猟犬として使われたり、人間とかなり密接に暮らしてきたのだ。
はじめは実用目的だったんだけど、そのうち愛玩目的も加わってきて、小型犬なんかが登場するんだよね。
欧州では狩猟犬としていろんな犬種が生まれたんだけど(ダックスフンド、プードル、ポインターなど)、さらに愛玩用の小型犬も多く生まれたのだ。
中国でもチンなんかが生まれているけど、欧州ではチワワやヨークシャー・テリア、トイ・プードル(スタンダード・プードルはかなり大きな犬で、カモ猟で打ち落としたカモを泳いでとってくる狩猟犬だったのだ。早く乾くように毛を刈っていたみたいだよ。姿がかわいらしいので小型化したわけ。)、マルチーズなんかが出てくるんだよね。
でも、これらはかなり新しい時代の犬種で、古い犬種は地域地域で牧羊犬や狩猟犬として飼われてきたものみたい。
それにしても、オオカミにかなり近いシベリアン・ハスキーから、もじゃもじゃのチャウチャウ、大きいけどかわいらしさもあるレトリバー、毛むくじゃらで愛らしいシーズー、とにかく小さいチワワと幅が広いのだ。
ネコもいろんな種類がいるけど、大きさや姿にここまでのバラエティはないよね!
日本でもっとも有名な犬と言えば渋谷のハチ公。
東京大学農学部の上野英三郎教授の飼い犬だったのだ。
農学部ははじめ今の教養学部のある駒場にあったんだけど、大震災の後に現在地の文京区弥生に移ったので、渋谷に住んでいた上野教授は電車で通わなくてはならなくなったのだ。
で、渋谷駅前で教授の帰りを待っていた(と言われる)のがハチ公なわけ。
ハチ公は存命中から有名犬で、なんと生きているうちに銅像が建てられているのだ!
でも、その銅像は戦時中に供出されてしまって、今の銅像は戦後に建て直されたものなんだって。
ハチ公のはく製は上野の国立科学博物館で見られるよ。
ハチ公は上野教授を待っていたのか、駅前の焼鳥屋さんからもらえるエサを目当てにしていたのか、いろいろ説があるみたいだけど、とにかく毎日お出迎えに行っていたのは偉いよね。
(死後におなかを開いてみると焼き鳥の串が何本か出てきて、焼き鳥目当てで通っていたという説が出てきたのだ。)
ちなみに、上野博士のお墓は青山墓地にあって、「忠犬ハチ公の碑」よいう標柱が立っているよ。
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