樹液をすする
今日はサトウカエデがオレンジ色に紅葉しているのを見たのだ。
このカエデはメープルシロップの原料の樹液を採取するカエデで、英語ではそのままSugar Mapleというんだよね。
北米大陸北部に多いんだけど、カナダの国旗のカエデの葉っぱはサトウカエデの葉っぱなんだって。
通販で売っているメープルリーフ金貨のカエデもサトウカエデだとか。
それだけカナダでは重要なカエデなのだ。
メープルシロップはこのサトウカエデやその他のカエデの樹液を沸騰させて濃縮して作るんだけど、当分含有量や色合いで等級が決められているんだって(サトウカエデが質・量ともに一番いいみたい。)。
カナダでは薄い色のものほど高級とされているそうで、きっとそれだけ不純物が少ないということなのだ。
日本人的感覚だと、独特の琥珀色でないと偽物っぽい感じがするけどね。
濃縮を進めて固体にしたものがメープル・シュガー。
さらに、濃縮するときに100度を超える高温で濃縮して、その後一気に冷却すると、メープルバターと呼ばれるクリーム状のものになるそうだよ。
樹液は2~4月の寒暖の差が一番激しい時期に採取されていて、直径30cm以上の木に小さな穴を開け、その下にバケツのような「受け」をつけて集めるのだ。
数十リットル集まるそうだよ。
古典的な方法ではそれをそのまま煮立てて20~30倍に濃縮するようなのだ。
カナダのケベック州が世界最大の産地なんだって。
純正品のメープルシロップはけっこう高級品なんだけど、最近では「ぱちもん」も見かけるよね。
メープル風シロップなのだ。
ホットケーキ・ミックスなんかについてきたりするやつもそうだよ。
これは、トウモロコシから作るコーンシロップなどに香料をつけてメープルシロップ風の風味にしたもので、お値段はだいぶ庶民的になるのだ。
日本では純正のメープルシロップはなかなか手に入らないので、多くの人はメープル風シロップをメープルシロップと思っている可能性もあるとか。
気をつけて確認しないと行けないのだ。
本物は香りも強くて、甘さも強いけどそれだけじゃなくてコクもあるのだ。
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