2007/10/17

おまけのたまご

ネットでたまたま情報を見つけて、グーグル・アースに入っている「おまけ」のゲームのフライト・シミュレータをやってみたのだ。
グーグル・アースを起動してからCtrl+Alt+Aを押すと出てくるんだよね。
こういうのは「イースター・エッグ」と呼ばれる、開発者が「お遊び」の要素として紛れ込ませているものなんだって。
最近はセキュリティの強化で減ってきたけど、ワードやエクセルにもあったらしいよ。

イースター・エッグというのはコンピュータのソフトウェアや書籍、CDなんかにある隠し要素で、本来の目的・機能とは無関係なメッセージや画面が現れるもののことだそうなのだ。
グーグル・アースのようにそれがゲームになっている例もあるというわけ。
これは、イースター(復活祭)の時に色とりどりに草書kした卵を隠して子どもたちに発見させる風習からそう名付けられたみたいだよ。
これらは通常の操作では出てこないので、基本的に情報が漏れないとなかなか見つけられないんだけど、愛好家は喜々として探すらしいのだ。

その性質からよくファミコンなどのテレビゲームの裏技に例えられるんだよね。
でも、実はこの例えはあまり正確ではないのだ。
というのも、ゲームの裏技には2種類あって、もともと隠し要素としてプログラム上に正規に組み込んである「隠し技」と、プログラムの誤作動や破綻を引き起こして通常とは違う現象を引き起こす「バグ技」があるのだ。
「隠し技」はゲームの中のイースター・エッグと言えるけど、「バグ技」はもともと意図しているものじゃないからちょっとわけがちがうのだ。

ファミコンの時はデータの容量も少なくてプログラミングにも限界があったから、けっこうバグ技が多かったんだよね。
多くの場合はゲームが途中で止まったり、データが消えたりと、あんまりうれしくないものなんだけど、たまにゲームを有利に進めたり、普段できないようなプレイが実現できたりするようなのがあって、そういうのがゲーム雑誌で広まったんだよね(ファミコン全盛時はネットなんてなくて、一部の人がパソコン通信をしていたくらいなのだ・・・。)。
プログラムも人間が作るものである以上、完全無欠に作ることは難しくて、しかも、最近のようにゲームが複雑化してデータ容量も増えるとデバッグも大変だから、どこかにバグが残されたりするんだよね。
なので、このバグ技は程度の差こそあれ、いまだに存在しているのだ。

一方の隠し技はもともと意図的に入れてあるもので、ちょっとやりこめば見つけられるような単純なものから、絶対に気づかないような複雑なものまで様々あるみたい。
これもかつてはゲームが発売されてしばらくたってからゲーム雑誌とかで公表され、それを受けてまたゲームを再開してみる、という流れがあったんだよね。
最近では誰かが発見するとすぐにネットで広まってしまうけど。
ファミコン時代はゲーム自体が単純だからそんなに複雑な隠し技や多くの隠し技はなかったけど、この頃のゲームでは攻略本を買わないとわからないようなものが多いようなのだ。
複雑すぎて自分では絶対発見できなかったり、数が多すぎてわけがわからないんじゃあんまり楽しみとは言えなくなるよね。
「過ぎたるはなほ及ばざるがごとし」なので、こういうのはバランスが大事なのだ。

0 件のコメント: