2007/10/23

さやとまめ

ボクはいろどりとしてよくサヤインゲンを食べるんだよね。
アスパラガスでもいいんだけど、米国ではアスパラガスよりはるかにサヤインゲンが安いので、サヤインゲンを選びがちなのだ(笑)
で、今回は比較的よく食べるインゲンとは何者かが気になったので調べてみたのだ。

インゲンは中南米原産のマメで、16世紀末に欧州を経由して中国に伝わったものが、17世紀ころ日本にやって来たみたい。
今でも中南米では重要なタンパク源としてまめ料理を食べるけど、その文化が米国に入ってちり・ビーンズやポーク・ビーンズといった料理になるのだ。
米国でも南部ではよくマメを食べるし、メキシコなんかでは毎日のように食べるみたいだよ。

インゲンは未成熟のさやの状態で食べるのがサヤインゲンで、おひたしにしたり、炒め物にして食べるよね。
米国では水煮の缶詰もよく売っているのだ。
成熟したマメはインゲン豆だけど、うずら豆や金時豆、虎豆、手亡(てぼう)なんて豆はみんなインゲン豆の仲間だそうだよ。
金時豆や手亡はいわゆる白あんにするし、甘納豆なんかにもなるのだ。
西洋では煮込み牢利に使われることが多いけど、日本ではお菓子にも使うんだよね。

インゲンは隠元禅師が日本に伝えたと言われるのでその名前があるんだけど、どうも実際に隠元禅師が持ち込んだのは、近縁種のフジマメだったおうなのだ・・・。
ま、いずれにしても、その頃中国から来たことは確かみたいだけど。
この隠元禅師は中国で明代の禅宗を復興させた人で、日本にやって来てからは黄檗山萬福寺を開いて日本黄檗宗を開いたのだ。
隠元禅師自身は明代の臨済宗の正統派を自負していたので、臨済正宗を自称していたようなんだけど、これは認められず、黄檗宗となったのだ。
当時の日本の臨済宗は中国の伝統的な臨済宗とはかなり違ったものになっていたようで、隠元禅師としては真の臨済宗を伝えたいと考えていたようなんだよね。
ちなみに、「黄檗」というのは臨済宗の開祖の臨済義玄さんのお師匠の黄檗希運さんからとったのだ。
漢方薬のオウバク(キハダ)のことじゃないんだよ。

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