手軽な容器
米国では昼や夕方に何か集まりがあるとサンドイッチやお菓子が出ることが多いんだよね。
特にお昼は、パワーランチなんて言いながら、食事をしながら打ち合わせや会議をしたりするのだ。
でも、こういうのって足りないとまずいから多めに頼んであるんだよね。
すると、当然残りが出るんだけど、そのまま捨てるのはもったいないので、うちの研究室の場合は残ったものを学生や研究生にくれたりするんだよね(質素倹約を旨とするボクはもらってきて夕ごはんにすることもあるのだ。)。
そんなときに活躍するのがジップロックの袋なのだ!
ボクは米国に来てからよく使うようになったんだけど、袋自体はフレキシブルでし、今は密閉度も高いから液漏れもほとんどしないし、なかなか便利なのだ。
米国ではよくサンドイッチを入れるのによく使うんだよね。
日本でおにぎりをアルミホイルやラップで包むようなものなのだ。
ジッパーが二重になっている冷凍保存用なんてのもあるよね(二重にすることで中に霜がつきにくいのだ。)。
最近のものは電子レンジでの加熱にも対応しているので、中に入れたものをそのまま温められたりもできて、ますます便利なのだ。
で、調べてみると、このジップロック(Ziploc)というのは登録商標で、日本では旭化成が販売権を持っているんだって(もともとはライオンが持っていて、それが譲渡されたみたい。)。
米国ではS.C. Jonson&Son Inc.という会社が販売権を持っているんだけど、その日本法人のジョンソン株式会社ではないようなのだ(ジョンソン株式会社はカビキラーや固めるテンプルなんかで有名な会社だよ。)。
こうなると気になるのは、何で日米で登録商標の登録先が違うのか、しかも、なんで「販売権」なのかというところ。
で、さらにネットで調べてみたら旭化成のHPのQ&Aに行き着いて、そこで理由が見えてきたのだ。
もともとは1960年代の米国で開かれた展示会でダウ・ケミカルという会社の担当者がプラスチック製のジッパーで開け閉めするというアイデアを見つけたそうなのだ。
で、それはもともと日本人が特許を持っているもので、ダウ・ケミカル社はその使用権をさっそく取得したのだ。
もともと食品包装用ラップを製造販売していた同社はこのアイデアをポリエチレン製の袋に応用し、ジッパーで開け閉めできる袋を作ることを思いついたんだって。
当初は食品調理用バッグを検討してらしいんだけど、それでは市場規模が小さいので一般食品保存用と用途を変えることにしたんだそうだよ。
それをテスト的に販売すると米国内で広く受け入れられ、1972年にはジップロックのストレージ・バッグなど商品ラインナップも拡大していったとか。
米国では1998年にこれをS.C. Jonson&Son Incが一括して販売権を持つようになり、一方、日本では旭化成が販売権を持つようになったのだ。
日本の食品保存用袋市場は1986年くらいから生まれ、1991年にジップロック・ブランドが登場したんだって。
その後1996年旭化成が一括して販売権を取得し、現在に至っているということなのだ。
なので、これはかなりいろんな会社の間を転々としてきたアイデアだったのだ!
なかなか調べてみるとおもしろいねぇ。
でも、今はパチモンも含めていろいろ出ているよね。
そういうのはよくよく見てみるとジップロックではなくて、シール付バッグとか別の名前がついているよ。
1 件のコメント:
ジップロックも色々種類がありますね。
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